なんだかんだ言ってもテレビの中の人の視点だなという感じですね。
「見たいテレビ」が今日もない メディアの王様・崩壊の現場
テレビで何が起こってるかとかいろんな苦悩については、
さすがと思う反面、ネット方面は明らかに知らずに書いてるなという印象ですね。
知らないというよりはテレビ側から敵として見たという視点かな。
テレビの裏側については、すごく興味深いことが書かれてるのに
どうして中途半端にネットに触れるかな。
第7章がなければ全く別の感想を抱いてただろうな。
それくらいネットについて書かれてるところがひどすぎる。
たぶん著者が自分に都合の悪いことを言う人を
すべてネット右翼だのノイジーマイナリティだの
レッテルをはるテレビの悪しき伝統におおはまりしてるんだろうな。
ネット右翼と呼ばれる人が本当にノイジーマイナリティなら
今の自民党政権はない。
なんせネトウヨと呼んでる人によれば自民党支持者は、すべてネトウヨらしいから。
それにネット右翼と呼ばれてる人の主張って一貫性があるんだよね。
キムヨナの件だって事細かに分析したうえで点数がおかしいと言ってるわけで
決して単に嫌いだからと抗議してるわけじゃないんだよね。
中にはそういうのもいるかもしれないけど……。
「彼らは韓国と北朝鮮を差別したいだけです。」なんてことを平気で書いてしまうあたり
ネトウヨと呼ばれてる人と正面から議論したことがないんだろうな。と、感じてしまいます。
少なくともネトウヨと呼ばれてる人たちって
彼らをネトウヨと呼んでる人たちよりまともで愛国心もあると思うんだよな。
こういうことを書くとこれは、これでネトウヨ認定されちゃうんだろうけどね。
自分たちに都合の悪いことを言う人は全部ネトウヨというのが
あちらさんの感覚なわけだから。
そんなわけでネット右翼について語るなら
もう少しネット右翼について勉強してからにしろってことだな。
それこそテレビの仕事で現場を取材してたときのようにね。
ネットについて書かれてる章だけがひどすぎて
ついそこについて文句をつらつら書き連ねることになってしまいましたが
そこさえなければいろいろな裏側が見え隠れしていい本だと思います。
本当にそこさえなければね。